Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lisez 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 525 caractères · 334 écrans
東京に来て桑田衡平の家の学僕になっていて、それからこの学校に入った。齢は保より長ずること七、八歳であるのに、級の席次は迥に下にいた。しかし保はその人と為りの沈著なのを喜んで厚くこれを遇した。この人は卒業後に佐賀県師範学校に赴任し、暫くして罷め、慶応義塾の別科を修め、明治十二年に『新潟新聞』の主筆になって、一時東北政論家の間に重ぜられたが、その年八月十二日に虎列拉を病んで歿した。その後を襲いだのが尾崎愕堂さんだそうである。
この頃矢島優は暇を得るごとに、浦和から母の安否を問いに出て来た。そして土曜日には母を連れて浦和へ帰り、日曜日に車で送り還した。土曜日に自身で来られぬときは、迎の車をおこすのであった。
鈴木の女主人は次第に優に親んで、立派な、気さくな檀那だといって褒めた。当時の優は黒い鬚髯を蓄えていた。かつて黒田伯清隆に謁した時、座に少女があって、良久しく優の顔を見ていたが、「あの小父さんの顔は倒に附いています」といったそうである。鬢毛が薄くて髯が濃いので、少女は顋を頭と視たのである。優はこの容貌で洋服を著け、時計の金鎖を胸前に垂れていた。女主人が立派だといったはずである。