Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

彼らは松明を持っていた。その光が赤々と輝き、そうして闇の夜を昼のように照した。

彼らはひどくお喋舌りであって、どうも一向厳粛でなかった。全く礼節にかかわらなかった。「お前」だの「俺ら」だの「汝」だの「俺」だのと、こういう言葉を平気で使った。だがそのためかえって彼らは、人間らしく見えるのである。

荒玉梟帥にもそういう様子が、ひどく気に入って嬉しいと見え、自分も同じように喋舌るのであった。もちろんその言葉もぞんざいであった。その代り非常に親しみがあり、主君と家来というよりも、仲間同志といった方がよかった。

「おお兄弟、酒を振る舞うぜ。ヤケに飲んでくれ! 目茶苦茶にな!」

すると家来達は大はしゃぎで、

「ワーッ、話せらア、うちの親玉は!」

などと有頂天に囃すのであった。

「おおおお、野郎ども羨むなよ! 途方もねえ別嬪を貰うのだが、そいつあ好色で貰うのじゃねえ。別の考えで貰うのだからな」

「ワーッ、話せらあ、家の親玉は!」

断崖には喬木灌木が、地を蔽うて生えていた。その上に雪が積もっていた。

見えつ隠れつ松明の火は、その間を潜って行く。

やがて断崖を上り切った。