Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

別段お掛り合いがあるわけではございませんが、念のためお届け申します」

平次はこんな口実で庄司右京の用人、堀周吉に逢ってみたのでした。

「ああ左様か、それは御苦労なことで」

堀周吉は思ったより丁寧に迎えて、面倒臭がりもせずに挨拶をします。年の頃四十五六、骨と皮ばかりの華奢な男ですが、算数が長けているのと、恐ろしく忠実なので、庄司家はお蔭で内福だといわれております。

「ところで、殺されてみると折助でも中間でも下手人を捜さないわけには参りません。町方の者がお邸方に御迷惑を掛けちゃ恐れ入りますが、一つ二つお話を願いたいことがございますが――」

「構わないとも、なんなりと訊くがいい」

平次の恐れ入った様を気の毒そうに、堀周吉は恐ろしく手軽です。

「源次はお屋敷に奉公中、何か悪いことをしませんでしたでしょうか」

「あまり良い人間ではないが三年間まず無事に勤めた方だろうよ。もっとも少しばかり給料の前借りは踏み倒して出たが、外に悪いというほどのことはなかったようだ」

何か予想外なことを平次は聴かされるような心持です。

「誰か源次を怨んでいる者はなかったでしょうか、朋輩とか奉公人仲間とか――」