Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

これは金五郎がよく知っている。うんと溜め込んで、用心ぶかくなりきっているお六が、そんな戸締りをするはずはない」

「…………」

皆んなしばらく黙ってしまいます。

「木戸の輪鍵の釘が近頃見えないのもそのためだ。下手人は二三日前にその釘を隠してしまったのだ」

「その下手人は誰だ」

三輪の万七も、さすがに兜を脱ぎました。

「仕事の嫌いな奴だ。――金が欲しくてたまらない奴だ。――金五郎や岩吉は、貧乏こそしているが仕事は自慢だ。人を殺して金を盗ることなどは、夢にも考えたことがあるまい。ところが、世の中には、ノラリ、クラリと遊んで暮して、贅沢したいばかりに、金を欲しがっている人間がある」

「誰だ、そいつは、銭形の」

喜三郎は四方を睨め廻しました。

「木戸の蝶番に油を注して、開け閉てに音の出ないようにした奴だ。――その油は、日本橋の通三丁目で売っている、伊達者の使う伽羅油だ。八、ここにいる人間の頭を嗅いで見ろ」

「あッ」

あわてて逃げ出した一人は、早くも八五郎と喜三郎に引戻されました。

「御用ッ」

叩き伏せて、キリキリと縛ると、それはなんと、一番無害らしく見えた、丸木屋の次男で、粋事と雑俳に浮身をやつしている、若旦那の雪之助ではありませんか。