Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

その形は多少怪異なものですが、水盤の真ん中に立ったのは、正しく鳳凰の飛躍的な姿です。

平次はその鳳凰の飾りを抜くと、その下にある鍵穴に、木魚から取出した大鍵を入れました。見当さえ付けば謎を解くのは大道を行くようなものです。

カチリと音がして、平次の手に従って巨大な水盤は動きます。その跡にポカリと口を開いたのはなんと人間が二人くらい楽々と通れるほどの大きな穴、しかも夕陽に照らされて、階子段までがありありと見えているではありませんか。

「御主人はこの中へ降りてみて下さい。中には三万両の小判があるはずだ。穴倉はちょうど池の下になっているでしょう」

「…………」

荘太郎はさすがに脅えて尻ごみしました。

「もう危ないことは少しもありません。あっしが一緒に行って上げましょう」

提灯を借りて先に立ちました。

つづいて若主人の荘太郎。

ややしばらく降りると、三畳ほどの小さい部屋になって、四壁にぎっしりと千両箱が積んであります。その数はざっと三十七八。

「これをみんな弟にやる心算だったのに」

荘太郎は暗然としました。

「御主人、あなたは仏様のような方だ。その心掛けが、あなたを救ったんですよ、それ――」