Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

道理で――」

「それを知らずに、源三郎様につけて差しあげたのは、近ごろ不覚千万!」

「迂濶のいたりと申して、殿すら御存じなかったのじゃから、だれの責任というのでもござらぬ。あの老いぼれの一風が、もうすこし早くお耳に入れればよいものを……」

「だが、かような問題が起こらねば、一風は死ぬ時まで、黙っておる所存であったというから――」

「おいっ! おのおの方、司馬道場への婿引出は、何もあの壺とは限らぬのだ。なんでもよいわけのもの。ただ、絶大の好意を示す方便として、御当家においてもっとも重んずる宝物、かのこけ猿を進呈したというまでのことじゃ。今のうちなら、取り戻すことも容易でござろう」

「そうだっ! 是が非でも壺をとり返せっ!」

対馬守は、もとよりこの意見です。なんとかして壺を手に入れねばならぬ!

さっそく下山して、一間に休息させてあった田丸主水正を呼び出し、きいてみると、

「ハッ。金魚の……イエ、日光御用の儀にとりまぎれて、言上がおくれましたが、道中宰領安積玄心斎が江戸屋敷に出頭しての話によりますと、まだ源三郎様の御一行は、江戸の入口品川にとどまっていらっしゃる模様で、それにつきましては、司馬道場のほうと、何か話にくいちがいがありますようで――」