Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
忍びの柏手
一
拙者は、諦めました」
「萩乃様とは、好一対。並べてみてえや、畜生」
「アアつまらねえ世の中だ。不知火小町も、これで悪くすると主が決まりますぜ」
溜息をついている。
が、群衆は、知らないものの――。
婿として乗りこんできた源三郎に、この萩乃のおひねりが当たったというのも、これも一つの因縁……臨終まぎわまで源三郎を待ちこがれた、きょうの仏の手引きというのかも知れない。
入場券代わりのこのたった一つの銭包み。
切符を持っているんだから、源三郎は悠然と馬から下りて、
「サ、御案内を……」
門の左右に立った岩淵達之助と等々力十内、顔を見あわせたが、定例であってみれば、お前さんはよろしい、お前さんは困るということはできない。
「いざ、こちらへ――」
と仕方なく先に立って、邸内へはいったが、出る仏に入る鬼……きょう故先生の御出棺の日に、司馬道場、とんだ白鬼をよびこんでしまった――。
忍びの柏手
一
子として、父の死を悼まぬものが、どこにあろう。
殊に。
おさなくして生母をうしなった萩乃にとって、なくなった司馬先生は、父でもあり、母でもあった。
母のない娘は、いじらしさが増す。