Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

上には上

一

と、笑った。雨になるか、風になるかわからない、この会合のまっ先に、お蓮様によって口火をきられた言葉は、これでした。

お蓮様が尾のない狐なら、丹波はその上をゆく狸であろう。でも、それを承知で、こうして乗りこんで来た源三郎も、ただの狐ではありますまい。間に立って奇怪な行動の門之丞は、さしずめ小狸か……。

沈黙がつづいています。

上には上

一

源三郎が、言った。

「しかし、この暴風雨のおかげです。きょうわたしがここへ来たのは――わたしにとっては、感謝すべき雨風だ」

ニコリともしない源三郎の蒼顔に、お蓮様は、平然たる眼をすえて、

「あら、では、この雨の中を、わざわざお訪ねくだすったというわけではないんですのね」

と、チラリと門之丞に視線を投げた。

膝に手を置いた源三郎の肘が、角張った。

「わざわざお訪ねするのでしたら、こう簡略にはまいりません。なんのお手土産もなく」

皮肉に、

「供もこれなる三人きり……まず、煮て食おうと焼いて食おうと、ここはそちらのごかってでござろうかな、ハハハハハ」

「ちょっと風邪心地でございましてね」

とお蓮様は、まるで親しい人へ世間話でもするように、