Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
丹波は正眼、源三郎は無手。と! すっかり気おされて、精根がつきはてたものか、峰丹波、朽ち木が倒れるように堂ッと地にのけぞってしまった。
刀痕の影をきざませて、ニッと微笑った左膳。
「なかなかやるのう。かわりあって、おれが相手だ」
もとより、なんの恨みもない。斬りつ斬られつすべき仔細は、すこしもないのだ。ただ、剣を執る身の、やむにやまれぬ興味だけで、左膳と源三郎、ここに初めて真剣の手合せ――まるで初対面の挨拶のように。
源三郎は、意識を失った丹波の手から、その一刀をもぎとって、柳生流独特の下段の構え。
丹波の身体は、与吉が屋内へかつぎこんだ。
この騒動に、お庭をけがす狼藉者とばかり、不知火の門弟一同、抜きつれて二人をかこむ。名人同士の至妙な立合いを、妨げられた怒りも手伝い、左膳と源三郎、こんどは力をあわせて、この司馬道場の連中を斬りまくることとなった。
ちょうどこの時、奥まった司馬先生の病間では……。
出る仏に入る鬼(発端篇)
「おうッ! 不知火が見える! 生れ故郷の不知火が――」
これが最後の言葉、司馬老先生は、とうとう婿の源三郎に会わずに、呼吸をひきとってしまった。