Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
二
「なんと仰せられます。ただいまのは、柳生流秘伝銀杏返し……お化けなすっても、チラと尻尾が見えましてござります、しっぽが!」
「へ?」
と金公、キョトンとした顔。
二
うたたねの夢からさめた櫛まきお藤は、まア! とおどろいた。
じぶんの昼寝のからだに、いつの間にか、意気な市松のひとえが、フワリとかけてあるのである。
「まあ! あんなやつにも、こんな親切気があるのかねえ」
と、口の中で言って、とろんとした眼、自暴に髪の根を掻いている。
ここは、浅草駒形、高麗屋敷の櫛まきお藤のかくれ家です。縁起棚の下に、さっき弾きあきたらしい三味線が一梃、投げだしてあるきり、まことに夏向きの、ガランとした家で、花がるたを散らしに貼った地ぶくろも、いかさまお藤姐御の住まいらしい。
どんよりした初夏の午さがり……ジッとしていると、たまらなく睡くなる陽気だ。
お藤、真っ昼間から一ぱいやって、いまとろとろしたところらしく、吐く息が、ちと臭い。
今のことばを、口のなかでいったつもりだったのが、声になって外へ出たとみえて、
「姐御、おめざめですかい。あんなやつはねえでしょう。相変わらず口がわるいね」