Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
十
「一犬虚に吠えて万犬実を伝うといってナ、小梅あたりの半鐘が本所から川を越えてこの駒形へと、順にうつって来たものとみえやす」
「あっしゃア渋江なんてえところがこのにっぽんにあることを、今朝はじめて知りやした。一つ学をしやした」
「オオ寒! なんにしても業腹だ。ひとつそこらへ放火をして、この埋めあわせをしようじゃアねえか」
ぶっそうなことを言ってゆくのは、この横町第一の火事きちがい、鍛冶屋の松公だ。
「それッてんで威勢よく飛び出したまでアいいが、どっちを向いても煙のけの字も見えやアしねえ。ワイワイいってるところへ、あの番太の野郎がヨ、まぬけた面アしやがって、エエ火事は渋江村ってふれてきやがった時にゃア、おらア彼奴の横っつらはりとばしたくなったぜ。なんでエ、なんだってもっと近えところをもやさねえんだ。あの番太なんざアなんのために町内で金出して飼っとくんだかわかりゃしねえ」
言うことが乱暴です。
みんなブツクサいってぞろぞろ家の前をひきあげてくる。
左膳は。
さっき番太郎が、火事は渋江村、剣術大名司馬さまの御寮――といったのが、妙に耳についていてはなれない。
あけかけた壺を膝もとにひきつけたまま、