Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
云々」
「どうつかまつりまして」
「それ戦国の世においては、物の具とって君の馬前に討死なし、もって君恩に報いたてまつるみちもござりまするなれど、うんぬん――」
「この治国平天下の時代には」
主水正が、ひきとった。
「せめては日光様のお役にあいたち、葵累代の御恩の万分の一にもむくいたいと、御主君一石飛騨守どのはなんとかして日光御造営奉行に任じられますようにと、日夜神仏に御祈願……」
「ハイ、そのとおりで」
「水垢離までおとりなされて――」
「おや、よくごぞんじで」
「それが柳生へ落ちてまことに残念だから、せめてはお畳奉行かお作事目付にでも……」
主水正、大きな欠伸をした。
七
……といったようなわけで、一石飛騨守の使者が、
「ぜひとも、ぜひとも、日光お役の一つを、わたくしどもへお命じくださいますよう、平に御容赦、イエ、せつにお願いつかまつりまする」
と、なんだかシドロモドロのことを言って、でかでかとした大きな贈り物を置いて、帰りじたくをしながら、
「ちょっとうかがいますが、あれなる床の間にかざってございますのは、あれは、こけ猿の茶壺で……?」
「はア。さようです。だいぶ世話をやかされましたが、ちかごろやっと手にもどりました次第」