Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

二

乞食のお侍さん、あたいを助けておくんなね。この小父ちゃんは、泥棒なんだよ」

二

与吉はせきこんで、

「餓鬼のくせに、とんでもねえことを言やアがる。てめえが其箱を引っさらって逃げたこたア、天道さまも御照覧じゃあねえか」

「やい、与吉、おめえ、天道様を口にする資格はあるめえ」

左膳のことばに、与吉がぐっとつまると、チョビ安は手を拍って、

「そうれ、見な。あたいの物をとろうとして、ここまでしつこく追っかけて来たのは、小父ちゃんじゃあねえか。このお侍さんは、善悪ともに見とおしだい。ねえ、乞食のお侍さん」

与の公は、泣きださんばかり、

「あきれた小倅だ。白を黒と言いくるめやがる。やい! この壺は、こどものおもちゃじゃねえんだぞ。こっちじゃア大切なものだが、何も知らねえお前らの手にありゃあ、ただの小汚ねえ壺だけのもんだ。小父ちゃんが褒美をやるから、サ、チョビ安、器用に小父ちゃんに渡しねえナ」

「いやだい!」チョビ安は、いっそうしっかと壺の箱を抱えなおして、

「あたいのものをあたいが持ってるんだ。小父ちゃんの知ったこっちゃアねえや」

眼をいからした与吉、くるりと裾をまくって、膝をすすめた。