Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

「盗人猛々しとはてめえのこったぞ。いいか、現におめえは、おいらの預けたその箱をさらって、ドロンをきめこみ、いいか、一目山随徳寺と――」

「うめえうそをつくなあ!」

とチョビ安は、感に耐えた顔だ。

与吉、ピタリとそこへ手をついたものだ。

「チョビ安様々、拝む! おがみやす。まずこれ、このとおり、一生の恩に被やす。どうぞどうぞ、お返しなされてくだされませ」

「ウフッ! 泣いてやがら。おかしいなあ!」

「なにとぞ、チョビ安大明神、ところてんじくから唐日本の神々さま、あっしを助けるとおぼしめして――」

チョビ安、どこ吹く風と、

「小父ちゃん、あきらめて帰んな、けえんな」

「買うがどうだ!」

与吉は必死の面持ち、ぽんと上から胴巻をたたき、

「一両! 二両! その古ぼけた壺を二両で買おうてんだ、オイ! うぬが物をうぬが銭出して買おうなんて、こんなべらぼうな話アねえが、一すじ縄でいく餓鬼じゃアねえと見た。二両!」

「じゃ、清く手を打つ……と言いてえところだが」

とチョビ安、大人のような口をきいて、そっくり返り、

「まあ、ごめんこうむりやしょう。千両箱を万と積んでも、あたいは、この壺を手放す気はねえんだよ、小父ちゃん」