Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
矢文
一
刀のこじりが、とんと土に音立てて――。
「ウーム」
答えるともなく呻いて、眼を開けた丹下左膳の瞳に、上からのし掛かるようにのぞいている顔が映った。一人、二人、三人――。
清水粂之助、風間兵太郎らの率いる壺捜索の一隊。
こけ猿の茶壺が、この橋下のほっ立て小屋に住む、丹下左膳の手にあることは、あの鼓の与吉が承知なのだ。
柳生の里から江戸入りした高大之進を隊長とする一団は、麻布本村町、林念寺前の柳生の上屋敷に旅装をとくが早いか、ただちに大捜索を開始した。
茶壺は、丹下左膳におさえられてしまう。おまけに、自分があの植木屋の正体を見破って立ち騒いだばかりに、峰丹波にあの後れをとらしたのだから、つづみの与吉は、このところ本郷に対して、ことごとく首尾のわるいことばかり。亡くなった老先生のお葬式があったとは聞いたけれど、道場へはしばらく顔出しもできない始末で、例によって浅草駒形、高麗屋敷の尺取り横町、櫛巻きお藤の家にくすぶっていたのですが、柳生の里から応援隊が入京ったと聞いて、さっそく注進にまかりでてみると――。
おも立った連中は、捜索に散らばって、いあわせたのは、留守居格の清水粂之助、風間兵太郎、ほか五、六人の連中だけだ。