Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

「源三郎様っ!」

と泣き声とともにそこの角から転び出たのは、裾ふみ乱した萩乃だ。

聞いていたんです、廊下のまがり角に身をひそめて。

侍女のさがるのを待って、源三郎恋しさのあまり、会ってどうしようという考えもなく、ふらふらと居間を立ち出でた萩乃が夢遊病者のようにこの廊下にさしかかると、壁にもつれる人影――何心なくたちどまった耳に、今までの二人の話が、すっかり聞こえてしまったので。

「どうぞ、源三郎さま、お母様のおっしゃるとおりになすって……あたくしは、どこへでもまいります。もう、もう、一人で――」

泣きたおれようとする萩乃を、源三郎は、片手にガッシと抱きとめて、

「いかがなものでござる、母上。似合いの夫婦で……ははははは」

ニヤッと、はじめて、魔のようなほほえみ。

振り返ったお蓮様は、トンと一つ、踊りのような足踏みをして、

「うるさいねえ、ほんとに。かってにするがいい」

だが、その眼はキッと萩乃をにらんで、おそろしい嫉妬に、火のよう……。

開けてくやしき

一

「お手入れか。作爺さんが何をしたというんだ」

「あれはお前、ああ見えたって、押しこみ、詐り、土蔵破りのたいした仕事師なんだとよ」