Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
「誰かに追われているんだよ、しずかにしておやりよ」
お藤の眼が、ギロリと与吉へはしって、
「壺ってのは、いつかお前が持ってきて、しばらくここへ置いといた、あの薄汚い壺のことだね? すると、今も、ある子供のあとをつけて、なんて、お前がひどくうらんでいたのは、この兄ちゃんだったのかい。なんだか、隠し立てしていることが、そろそろほぐれてきそうだから、おもしろいねえ」
与吉はまごまごして、
「やいっ! ここをどこと思って飛びこんで来た。摘み出すぞ」
「相手が子供だと、与の公もえらい鼻息だね。だが、お前がそんなにいじめるなら、あたしは、この兄ちゃんの味方になるから、そう思うがいい……ねえ」
と、まだ懸命に格子をおさえているチョビ安へ、
「あたしはね、櫛巻きお藤っていうのさ。あたしんとこへ飛びこんできたからには、決して悪いようにはしやアしない、大船へ乗った気でおいで」
「よけいな侠気ってもんだ。悪い病えだなア」
与吉は往生して苦笑しましたが、チョビ安は、かわいい顔を振りむけて、
「小母ちゃん、あたい、チョビ安っていうんだよ。悪い侍達に追っかけられているの。助けてね」
「ああ、いいとも。