Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

と、コソコソ耳こすりする声が、唐紙を通して三人の神経へ、ピンとひびいた。

門之丞のほか、これが策略だと知る者は、一人もありません。

こうして、聞こえよがしに知らしておけば、玄心斎、大八らは、先をこす気で寮を出て、その付近に忍んで待つに相違ない。腕っ節の強い供の者を出してやったあとで、源三郎を討ちとろうという計画だったのだ。

敵に内通している門之丞は、はじめから委細承知で、もっとも顔に動いているので。

この内密話を聞いた玄心斎と大八は、食事もそこそこ、門之丞を加えて三人、すぐさまソッと寮をあとにして、さっきからこの藪かげに、夜露にうたれ、月に濡れて、かくは乱闘の開始を待っているのだけれど……。

いつまでたっても、人っ子ひとり出てこない。

手ごわい玄心斎、大八らは、計略をもって遠ざけた。ここまでは、丹波の一味にとって、すべて順調にはこんだのだが――。

さてこそ。

さっき室内の乱刃で、源三郎がいくら呼ばわっても、玄心斎も大八も、ウンともスンとも言わなかったわけ。こんな遠いところにがんばっているんだもの。

「どうしたというのであろう、もうやって来そうなものだが」