Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

学問ならおめえ、孔子でも仔馬でも、ちゃアんとあの腹ん中にしまってるんだから、ヘッ、豪勢なもんヨなあ」

「いつかも、人間はなんとかてエ七輪が大事だと、先生がおっしゃったぞ」

「馬鹿野郎! 七輪じゃアねえ。五徳だ。仁義礼智信、これを五徳といってナ」

「なにを言やアがる。五徳ばかりあったって、七輪がなくっちゃアしょうがねえや」

「なにをっ!」

と双方、肌ぬぎになりかけて、喧嘩になりそうだ。やっぱりどうも、トンガリ長屋です。

それでも……。

泰軒先生が近づくと、襟をかきあわせたり、袖口をひっぱったり、ある者は手に唾をして、小鬢をなでつけたり、手拭で裾をはたいたり……イヤ、忙しく身づくろいして並んでるところへ、

「ウム、つぎは――、

ちょいときくから教えておくれ、

あたいの父はどこへ行た

あたいのおふくろ……

と、これでええのかな?」

泰軒先生濁み声をはりあげて、お美夜ちゃんに、チョビ安の唄を習いながら、ブラリ、ブラリ、大道せましとやって来る。

「ほほほほほ、そこんとこの節まわしが、ちがうわ。あ、た、いのウであがって、父はアってさがるのよ。小父ちゃんのは、それじゃ逆だわ」

「いや、なかなかむずかしいもンじゃのう。