Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
「ア、くやしい! 先生、あたし、どうしたらいいんでしょう。うちの亭主野郎ったら、悪所通いばっかりして、もうこれで三日も家へよりつきません。ほんとにほんとに、帰ってきたらどうしてやろうか……」
泰軒はニコニコして歩きながら、
「あははははは、お前さんはホンノリ化粧でもして、酒の一本もつけて、いつでもあったかい飯をたけるようにしたくして、亭主野郎の帰りを待つんだナ」
「まあ、馬鹿馬鹿しい! そんなことができますか。ほんとに嫌だよ。男はみんな男の肩をもってさ。先生も男なもんだから、そんなことをいうんですよ。男ってどうしてそうかってなんでしょう」
「いや、そうでない。そうしているうちに、宿六の浮気がとまる。うちへも一ぺんよこしなさい。酒でも飲みながら、ゆっくり話そう」
ほかの一人が、泰軒のうしろに追いついて、
「先生、すみませんが、あとで手紙を一本書いてもらいてえんで」
「よろしい。あとで来なさい」
先生が作爺さんの家へはいるまで、長屋の連中ははなしません。どぶ板のこわれたのから、猫の喧嘩まで一々先生のところへ持ちこんでくる。泰軒はまた、めんどうがらずに、かたっぱしからその始末をつけてやるんです。