Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
まだ越前守と任官しない前のことですな。
そのとき、大岡様は泰軒にスッカリほれちまって、二人は、肝胆相照らす心の友となったのです。それからの交際だ。
山田の大虎事件では、泰軒は説諭放免となり、その後数年にして大岡さまは、八代吉宗公に見いだされて、この生き馬の眼をぬく大江戸の奉行、南北にわかれて、二人ございますけれど、まあ現代で申せば警視総監と裁判所長をいっしょにしたような重職におつきになったのです。
だから、桜田門外、奉行官邸の塀を乗りこえて、ぶらりはいってくるのも、先生一流のやり方で、べつに不思議はありませんが……。
愚楽老人をつかまえて、
「化け物がきてる――」
とは驚いた。が、より愕いたのは、そう言われた愚楽が、敷物をすべって、ピタリ、両手を突いたことです。
八
千代田の怪物、愚楽老人――将軍吉宗公の側近中の側近、何しろ、お風呂番なのですから、裸の将軍様をごしごしこする。文字どおり赤裸々の吉宗に接して、いろいろと最高政策の秘密のおはなしをなさるんです。
上様のおっしゃることは、みんなこの愚楽老人から出るんだ……といわれたくらい。
大老も老中も、若年寄りも、この愚楽のきげんを損じては、首があぶないから、一にも愚楽様々、二にも愚楽様々――。