Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
「ハテ、さようなところに司馬家の寮があったのか。してみると、源三郎はもはや亡きものと、かの門之丞とやらが萩乃に言った口裏でも、その寮とやらにでもヒョンなからくりがあったのかも知れぬ。その家が今また出火とは、はてナ合点のゆかぬ……」
胸に問い、胸に答えて。
ひとり不安な気もちに浪だつ。
ふたたび、壺のほうはお留守です。
と、そのやさき、
「オウッ、父上ッ! てえへんだ、てえへんだ!」
うらの井戸ばたで顔を洗っていたチョビ安が、濡れ手ぬぐいを振りまわして駈けこんできた。
「この裏の担ぎ煙草の富さんネ、渋江のほうに親類があって、ゆうべそっちへとまったところが、今朝の火事なんですと。まろうど大権現の森ン中の、不知火流の寮だそうですよ。侍が一人焼け死んだそうで、それがあの伊賀の暴れン坊柳生源三郎てえ人だとさ。イヤモウたいそうな評判だと、いま富さんが飛んでけえってきて話していましたよ、父上」
「ゲッ、何イ?」
左膳は腰を浮かして、
「伊賀の源三が焼け死んだと?」
「ウン。富さんはくすぶる煙の中から、その死骸をかつぎ出すところを見たんだとサ」
「ちえェッ、惜しいことをしたなア」