Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
二
してきたのだが……。
これから妻恋坂の道場へ納めてしまえば、もう二度と見る機会はなくなる。
見るなと言われると、妙に見たいのが人情で、
「ナアニ、ちょっとぐれえ見る分にゃア、さしつけえあるめえ。第一、おいらが持ち出した物じゃアねえか」
与の公、妙な理屈をつけて、あたりを見まわした。
二
浅草の駒形を出まして、あれから下谷を突っ切って本郷へまいる途中、ちょうど三味線堀へさしかかっていました。
松平下総守様のお下屋敷を左に見て、韓軫橋をわたると、右手が佐竹右京太夫のお上屋敷……鬱蒼たる植えこみをのぞかせた海鼠塀がずうっとつづいていて、片側は、御徒組の長屋の影が、墨をひいたように黒く道路に落ちている。
夏のことですから、その佐竹さまの塀の下に、ところ天の荷がおりていて、みがきぬいた真鍮のたがをはめた小桶をそばに、九つか十ばかりの小僧がひとり、ぼんやりしゃがんで、
「ところてんや、てんやア……」
と、睡そうな声で呼んでいる。大きな椎の木が枝をはり出していて、ちょっと涼しい樹蔭をつくっている。
近処のおやしきの折助がふたり、その路ばたにしゃがみこんで、ツルツルッとところ天を流しこんで立ち去るのを見すますと、与吉のやつ、よしゃアいいのに、