Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

男がよくて、腕がたって、気性が単純で、むかっ腹がつよくて、かなり不良で、やせぎすで、背が高くて、しじゅう蒼み走った顔をしていて、すこし吃りで、女なんど洟もひっかけないで、すぐ人をブッタ斬る青年……こういう男には、女は片っ端から恋したものです。

むかしのことだ。今はどうか知らない。

が、今も昔も変わらぬ真理は、恋は思案のほか――お蓮さまは、モウモウ源三郎に夢中なんです。

立とうとする源三郎へ、背をもたせかけて、うしろざまに突いた手で、男の裾をおさえました。

「ほんに気の強いお人とは、源さま、おまはんのことざます」

そんな下品なことは言いませんが、ぐっと恨みをこめて見上げるまなざしには、まさに千鈞の重みが加わって、大象をさえつなぐといわれる女髪一筋、伊賀の若様、起つに起てない。

剣難は去ったが、この女難はにがてです。

もっとも、女にかけては、剣術以上に名うての源様のことだから、たいがいの女におどろくんじゃあありませんが、このお蓮さまだけは、どう考えたって、そんな義理あいのものじゃアない。

第二の危機……。

「母上としたことが、チチ、近ごろもってむたいな仰せ。