Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate
ハハハハハハハ」
通せんぼうのように両手をひろげて、その笑いは、もうまるで怪鳥の啼き声のよう……あわれ脇本門之丞、痴欲に心狂ったかと見えます。
一歩一歩、萩乃は、夜具蒲団の裾のほうへと、さがりながら、
「大声をたてて、人がまいっては、あなた様のお身の上も、ただではすみますまい。どうぞ、早々にお引取りを」
「人が来る前に、割腹して相果てます」
「まあ、ほほほ、お冗談ばかり。仮りにも武士たる者に、さようなお安い命はござりませぬはず」
「一人では死なぬ。一刀のもとにあなたを斬り捨てて、腹掻ッさばくのだ」
「ほほ、ほほほほ、それではまるで下司下人の相対死に……いいえ、無理情死とやらではござりませぬか。両刀を手挟むものが、まあ、なんという見ぐるしいお心根――」
「イイヤ、イヤ! 下司下人はおろか、畜生といわれてもよい! 犬でもよい! 犬だ。そうだ、門之丞は犬になりましたぞ萩乃様」
ハッハッと火のようにあえぎつつ。
「いかにも、われながら犬だと思う。だが、浮き世の約束、身分の高下を、すっかりとりのぞいてしまえば、男はみんな犬のようになって、女をほしがる。うわはははは、それでいいのだ。