Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

けれど。

大将株の高大之進を討たねば、なんにもならぬ――そう気がつくと同時に。

左膳、とっさに一眼をきらめかして、大之進の姿をさがしもとめた。

と、乃公のでる幕は、まだまだと言わぬばかり……大之進も相当の人物で、乱陣の場をすこしはなれた路傍の切り株に腰をおろし、大刀を杖にだいて、ジッと左膳のようすに眼をこらしている。

「オイ、お前の番だぜ」

左膳のネットリした声。

「父ちゃん! 一騎討ちだ」

チョビ安が叫んだ。

四

「では、未熟ながら、お相手いたそうかな」

高大之進はそう言って、焼け跡のわきの切り株にかけていた腰を、あげた。

「助太刀はゆるさぬぞ」

と彼は、不安気に見まもる伊賀の勢へ、チラと眼をやった。

「かんじんのこけ猿は、いまだに行方不明。日光御着手の日は、目睫の間にせまっておる。申し訳にこの大之進、腹を切らねばならぬところだ。一人で切腹するよりは、この化け物に一太刀でもあびせて……」

ひとりごとのようにうめきつつ、静かに雪駄をぬいで、足袋跣足になった大之進は、トントンと二、三度足踏みをして、歩固めをしながら、

「だが、どうせおれの生命はないものだ。高大之進は、いまこの隻眼隻腕の浪人に討たれるのだ。