Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Leggi 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 213.575 caratteri · 424 schermate
に賑わっていた。
山後氏帰社、反町氏も帰る。春海さんも、飄と消え、健吉さんは、土地の会津八一氏を、訪問。
ぼくは、あんまさんを頼んで、階上の一部屋に寝てしまった。だから、あとのことは、何もしらない。
ただ、いつのまにか、健吉さんのみ、隣の部屋に帰って、丸く寝こんでいる。
あんま氏は、オールバックの美青年。ぼくを揉みながら、しきりに、東京へ遊学したいとかの希望をしゃべりぬく。うつら、うつら、ぼくは東京の戦後情態などをはなして、まあ、まあと、あんま氏の壮年客気をなだめたりしていたかと思う。
そのうちに、階下の嘉治さんかたれかを一と揉みすましたらしい女性あんま氏が、同業のかれ氏を迎えに、二階へ上がって来た。そして、さかんに、ぼくらを措いて、喋々喃々と、しゃべっていたが、やがて仲よく二人づれで帰って行った。
朝である。――タオルを下げ、階下の洗面所へゆくと、高山君が、歯をみがいている。ほかの階下組は、見えない。「まだ寝てるの」「いいえ、もう」と高山君はウガイ水を吐く。「高山君、高山君」と嘉治さんかたれかが中広間でよんでいる。そのうちに、その高山君を初め、春海さんらしい声も交じって、ヘンテコな会話が聞こえはじめた。