일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

3

そしてそれは、たった一つの「或る素晴らしい嘘言」であった。

3

テレサ・ドルニヤックは嫁資のないことなどをすこしも苦に病みはしなかった。テレサは直ぐにこういう空想を持始めた。トゥルウズの町に大きな葡萄酒問屋をしていた富豪の伯父さんがあって、それが最近ぽっくり死んだために、その遺言により三十万法――約十二万円――という財産が思いがけなく自分へ転がり込んで来たというのだ。こうしてテレサは、便利にも、一人の「金持の伯父さん」を発明したのである。そしてこの「発明された伯父さん」は、発明と同時に――便利にも――すぐ死んで、その莫大な仮想の財産を、そっくりテレサに遺して逝った。

こういう夢物語を暫く心の中で自分に言い聞かせているうちに、テレサはそれが真実のことのように自分でも思えて来た。女性の嘘言者にはこういう風に自分でも真実のことの様に思い込んで嘘を吐く者が多い。テレサの場合も、その一つだった。テレサはこの伯父さんの遺産のことを固い秘密として友達仲間の二、三の娘たちに打ち開けた。若い女に秘密として話したのだから、テレサの計画した通りに、それは間もなく村中へ拡まった。