후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
ロウモン街の自殺ホテル
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ホテル・アムステルダムの女主人セレスティンは、三階から駈け降りて来た給仕人の只ならぬ様子にぎょっとして、玄関わきの帳場から出て来た。
巴里人らしい早口で、
「何をあわてているんです、ポウル」
給仕人のポウルは、これも巴里人らしく鷹揚に眼を円くして、
「三階の十四号室へ朝飯を運んで行ったんですが、扉が固く閉まっていて、いくら叩戸しても返事がないんです」
「三階の十四号?――ああ、ウィ・ウィ! あの、英吉利の紳士さんでムッシュウ・テイラアふうむ、眠ってでもいるんだろうよ。ポウル、一緒に来て御覧」
「何て世話の焼ける英吉利人だろう!」――と、舌打ちをした女将セレスティンは、ぐいと女袴の膝を掴むと、先に立って階段を昇って行った。自分で起そうというのだ。
が、何時も早起きで、几帳面なテイラアである。今朝に限って何うしたというのだろう? 何か間違いがなければいいが――と、うっすらした不安を感じながら、やがて三階、十四号室の前である。
成程、割れるようにノックしても、室内はしいんとしている。内部から鍵が掛っているのでマダムは、髪ピンを鍵穴へ差込み、鍵を向うへ落して置いて、自分の持っている親鍵でドアを開けた。