후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
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この年、一九一一年からは三十九年の昔だ。ひとりモッファ氏が青年時代だっただけで、夫人連の中にはまだ生れていない人もあり、紳士達の多くもやっと子供の頃だが、有名な海上の神秘事件として未だに語り草にされているし、記録や書物で読んでいたので、皆一通り知っていた許りでなく、実際シャルル・キュヴァリエ少将やデニュウ博士は、如何にも趣味の読書人らしく、当時その喧しかった騒ぎを直接耳にしたのみか万事物識りの古老で通っている筈のモッファ氏や、海事専門家のデュポン船長が、却って聴手に廻らなければならない程、二人は、そのメリイ・セレスト号事件というのに詳細に通じていて、また魅力ある座談家でもあった。で、エドワルド氏も時どき口を挟んだが、話したのは主にキュヴァリエ少将とデニュウ博士だった。婦人達は、ラインの夜風許りでなく、寒いものを感じて、肩をすぼめていた。キュヴァリエ少将が後日マタン紙に寄せた絵画的な描写に依れば、「皆は臆病な女学生の様に額部を凝視め合って、難破船の船員の様に闇夜の甲板に集まっていた」
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ノヴァ・スコチアと英吉利の間を通っている帆船デ・グラシア号が、大西洋をビスケイ湾へ差掛ったところで、ジブラルタルの海峡を指して航行しつつあると覚しい一杯に帆を張った二本檣の大型帆船に出会ったのは、一八七二年十二月五日の午前