후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
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或る者は、莫大な彼女の裁判費用を引き受け、またある者は、金庫が開く日までの当座の生活を保証し、多くの富豪が、先を争って彼女に後援を申出て、彼女に、あのグランダルメの女王としての豪奢極まる生活を可能ならしめたのだ。勿論、こうして金を貸した人々は、慾得づくだった。今にも開くであろう金庫を眼当てに、途方もない高利の約束だったのである。
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実際ウンベルト夫人は、近代詐欺師中の女王として、いわゆる鋼鉄製の神経と真鍮の顔との所有者であったろうとうなずける。この出鱈目を一年間保ちこたえるだけでも、それには、余程特殊な、そして非凡な才能を必要とすることは解り切っているが、夫人は、それを二十年のあいだ押し通して容易に尻尾を出さなかったのみか、つねに社交界の中心を占めて、衣裳、装身具、グランダルメ街の招宴と、終始最大級の贅沢をもって一貫したのだ。莫大な金が費やされたことは、言うまでもない。が、その金は、坐ったまま、ウンベルト夫人のうえに雨のように降り注いだ。後で判明した被害者の一部だけでも、有名なダイヤモンド商ルウリナ氏が十六万磅、ルウ・ドュ・ラ・ペエの宝石商デュモレ氏は七万二千磅、リル市のスカッツマン氏が二十八万磅、エルボフ市の富豪ジラルド氏が二十八万八千磅、ヴァレンシアンヌのルフエヴル氏は十六万八千磅、ルウベエ市のキャリオ