일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

4

船室にいた人は、ドレッシング・テイブルの上の物が辷り落ちたので、何時の間にか船が、意外な角度にまで傾斜し出したのを知った。救命艇は下ろされた。ここらまで、凡べては静粛に行なわれた――兎に角、そうは言われているのだが、或る生存者の談によると、理性を失った船客の群が最後のボウトに殺到して大乱闘になり、三人の伊太利人が射殺されたとある。しかしこの説に依ると、老船長アウネスト・スミス氏も船橋で自殺したことになっているが、これは全然誤りである。

4

一九一二年四月十日、水曜日の正午すこし廻った頃だった。

サザンプトンの波止場は、時ならぬ人出で大混雑を呈している。山のような巨船が、デッキ一杯に人を満載して、今や徐々に揺るぎ出ようとしているのだ。見送人に下船を合図する銅羅が鳴り渡って、船と波止場を繋ぐ板梯子は一つを残して凡べて引き下ろされた。漸て其の最後の一つが取り去られようとしている時、手荷物を肩に担いだ一団の男達が息せき切って波止場を駈けて来て、大声に呼ばわりながら船に乗り込もうとした。が、その外しかけた梯子を預かっていた見習運転士は、頑として彼らの乗船を拒み、さっさと梯子を降ろしてしまった。