일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

一度ブダペストから維因納の友達へ手紙が来たきりで、毛皮商のほうでも実家でも内々捜しているところだった。が、身許照会をして色いろ審べてみると、夫の毛皮商は戦争が始まって一週間もしないうちに戦死している。で、警察は、戦争の最中で他の仕事も多いので、ここで事件を打ち切ってしまった。ところが、それから三個月程して、またその附近で若い女の屍骸が発掘された。失踪人物の名簿を繰ってみると、今度も、直ぐに判った。イサベル・コブリッツ―― Isabelle Koblitz ――といって商務大臣の姪である。交霊学に凝っていたのが、一九一三年の七月、維因納で行方不明になったとある。

ブダペストの警察は些かほん気になって捜査を開始した。すると、ベルト市から同じような報告が来て、金持ちの瑞西婦人で Riniker という、これがロウザンヌ市からブダペストへ遊びにきてジェネヴアに妹がある。そのジェネヴアの妹へ手紙を出しただけで一九一三年の十月に矢張りブダペストで失踪した儘になっているというのだ。詳細な人相書が回送されて、頬に小さな赤い痣があり、左の脚がすこし不具で軽い跛足だとある。