일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

四百万以上の財産が這入っている金庫です。隣の部屋にありますよ。こっちへ来て御覧なさい」

こう言ってラモウル氏は、ル・キュウを案内して隣室へ伴れて行った。其処は、サロンより一段小さな、しかし同じように善美を尽した別室で、開け放した窓に近く、四、五人の客が腰掛けて涼を入れていた。丁度八月の末で、蒸暑い晩だった。ル・キュウは、ラモウル氏が指さす侭に部屋の隅を見た。成程そこには防火装置を施した大型金庫が一個、壁に背を付けて置かれてあった。それは高さ七呎、幅四呎程の家庭用としては珍らしく大きな物で、周囲の繊細な装飾とは少しも調和せずに、傲慢な態度で部屋の美観を損じていた。金庫には三個の鍵穴があった。鍵穴は三つとも赤い大きな封蝋で頑丈に塗り潰されてあった。封蝋は、穴を塞いで瘤のように盛り上って、其処から、一緒に塗り込んである幅の広い封印用リボンが、各一本ずつ垂れ下っていた。リボンは、初めは白色のものだったらしいが、其の頃はもう二十年近い歳月によって着色されて薄鼠色に汚れて見えていた。

こんなところにこれ見よがしに大きな金庫を据えて置くなど、随分人を馬鹿にした悪趣味であるとル・キュウは思った。