후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
それにこの恵まれた天候――誰が今日この船に乗船し得た幸福を感謝しないものがあったろう。
一体新しい船ほど愉快なものはちょっと類があるまい。おまけに何度も言う通り、世界最大の新造船、評判のタイタニック号である。船客は銘めい自分の船のような顔をして大得意で船内を見て廻る。
万事興味と驚異の最新設備を集めて、調度、装飾、まことに善美を尽したものだ。世界に誇る英国造船技術の精粋――排水量六万噸と言うから、実際、当時に於てはずば抜けていた。因みにかのモレタニア号でさえ排水量は四万四千六百四十噸である。その他、このタイタニック号の全長は八百八十三呎、幅員九十二呎半、龍骨から船橋までの高さ百四呎、八階の鋼鉄甲板、二重船底、動揺を修正し安定を保つ彎曲艙骨の装置、上下の各甲板を貫いて一流ホテルや百貨店に見るような金色燦然たる昇降機が通じ、図書館、土耳古風呂、テニスコート、運動場、温室、菜園――優秀なエンジンと王宮のような壮麗さと到れり尽せりのサアヴィスと、加うるに処女航海というのが、弥が上にも船客一同をお祭気分に煽り立てて知るも識らぬも忽ち一大家族のように、歓談、遊戯、舞踏、様ざまの催し物――美食と美装の限りをつくした「推進する社交室」