후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
だ。
シェルブル寄港。
クインスタウン寄港。
新たな顔が乗り込む。日和つづき、絨毯のような静かな海である。笑声と秩序を積んで、タイタニックは爽快に走る。
木曜日の夕方、愛蘭土の海岸が遙か背ろに溶け去って、靄のような暮色が波がしらに立つ。玉突台のような、皺一つない海面。船酔いなどは一人もない。が、猛烈な寒さで、とても甲板には長く出ていられなかった。で、人々は、暖房の往き届いた図書室、談話室に陣取って、読書する。雑談に耽る。手紙――それは漸て宛名へは届かずに凡べて海底へ配達されるべき運命の手紙だった。――をせっせっと書く。
平穏な船中風景が続く。
エンジンの調子は快適だ。速力も出そうと思えば出るのだが、老練なスミス船長は、処女航海のことだから少しの無理もしたくなかった。出来るだけ船をいたわって行く主義で次ぎの火曜日の夜には紐育へ着き得るのだが、先ずゆっくりみて、翌水曜日の払暁入港という段取りになろう。
四月十四日、日曜日。
朝から好いお天気である。午前十一時、船客中の有志が集まって礼拝を行う。洋上歴日無しだが、それでも日曜と言うと、何となく習慣的に、殊更らのんびりした気持ちにもなる。