후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
郵便物の嚢がぷかぷか浮かんでいると、それでも平気でにこにこしているのです。それを聞くと私は、毛布を※ね退けて飛び起きていました」
このボクソウルも、こんな風に妙に、糞度胸のある人間だけに見事に助かっている。
救命艇を降ろしている最中に、遠くにキャリフォルニアンの灯を認めたのはライトラアだ。遠くに、とは言っても、灯が見えている位いだからそう遠い筈はない。ライトラアの眼は、約五哩の距離――これは実際よりも遙かに短い観察だったが――と測定して、それからボクソウルと緒に、このキャリフォルニアン号を対象に、死に物狂いの発火信号を続けたのだった。ボクソウルは、タイタニック号でこそ四等運転士だったが、主席舵手として最長年の海上生活の経験を有する実際家上りの腕っこきだった。その時キャリフォルニアンは、潮の具合いでタイタニックの左舷船首の前方に廻って、二本マストの檣頭燈と緑と赤のサイド・ランプが星の瞬きのように仄かに見えていた。ボクソウルは一応スミス船長に報告して、直ちに狼煙の打揚げ方に掛ったのだが、キャリフォルニアンからは何の応答もないが、気の故か段だん近づいて来るようにも思える。