후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
気まぐれの、急がない旅である。景色の好いところへ来ると半日も停船して釣竿を下ろしなどしながら、一九一一年七月二十四日の夜エイメ号―― The Aim※(アキュートアクセント付きE小文字)e ――は、ライン中流の河床に錨を投じて、流れに押され乍ら一夜を明かすことになった。あの「ジャネットの悲劇」として西半球を騒がし、今だに忘れられずにいる神秘な事件は、この夜、投錨後間もなくの出来事だった。
和蘭の国境を離れて、まだ幾らも航行していない。その日の予定は、ウィイゼル泊りだったが、焼くような暑い日で、殊に夕方に進むにつれ、遮る物のない河上は一面の斜陽を照り返して、甲板の日覆の下に出ても、風一つ動かない暑さだった。陽は沈んでも、熱気は残っている。一行は、噴き出る汗を持て余して、何をする気もなく、甲板に揺り椅子を並べてしきりに冷やし三鞭の杯を傾けていた。満潮が重く渦巻いて、いつもよりは速い水勢である。船は、流れに逆らって、日の入り時から、眼に見えて脚が遅くなった。それに、今夜の錨はウィイゼルという旅程ではあったが、やっと今、エメリッヒ市と平行のところまで進んだばかりで、その、海のように広いライン河の岸に、中世紀的な城壁に囲まれた古いエメリッヒの町の屋根屋根が見える。