후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
として終っている。
迷信的な解釈も出た。海蛇、巨大な章魚、未だ人間に知られていない海の怪物、そういったものが現れて船員を攫ったのではないかと言うのだが、こんな子供欺しのような話しは何ら説明にならない。アゾウレス島の附近には、昔から「盲目の白い海蛇」なるものが棲んでいると信じられていて、その仕業に相違ないという説も出たが、勿論余りに荒唐無稽である。船長が発狂して全乗員を海へ抛り込んで自分も投身したのだろうと言う人もあった。それにしては、格闘や混乱の跡が少しもないのが理窟に合わない。
無人のメリイ・セレスト号は紐育のウインチェスタア会社へ廻送されて、新しい乗組員で一航海南米へ往復したきり、直ぐ売物に出たが、幽霊船という評判で長い間買手もつかずにブルックリンの波止場に繋がれていた。そのうちに船名を変えて傭船に出て、一八八五年にキュバの海岸で坐礁したシティ・オヴ・オマハ号というのが、このメリイ・セレスト号の成れの果てだったと言われている。
船舶の行衛不明は左程珍らしくないけれど、このメリイ・セレスト号事件は当時欧洲各国と亜米利加から凡ゆる人々が凡ゆる解答を提げて現れたほど、類のない不可解な事件として世間を騒がしたのだった。