후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
まことに不便な話しだが、彼女の相続に異議を申立てた者があるので、止むを得ないというのである。亜米利加から送って来た、あの大きな金庫に厳重な封印が施されて、正当な所有主である筈の自分でさえ、その金庫を開けて在中の財産を取り出すことを米仏の法律によってここ暫く禁じられているのは、そういう訳があるからだ――と、テレサ・ウンベルト夫人が打ち明けたのだった。
故ロバアト・ヘンリイ・クロウフォウドには、二人の甥があって、彼らが、叔父の遺産の各三分の一を要求して、ウンベルト夫人を相手取り、夫人の相続額の三分の二を奪還すべく、亜米利加で訴訟を起したために、五月蝿い問題になりかけているというのが、折角思いがけないことから大財産を入手したウンベルト夫人に直面した「困難」であった。好事魔多しというところである。夫人は、このいきさつを誰にでも話して、最後に楽観的にこう附け足すのが常だった。
「でも、弁護士の方に伺ってみると、クロウフォウドの甥御さん達はそんなことを主張なさる権利は法律上すこしもないんだそうで御座います。ですから裁判になれば、先方が敗訴するに決まっているんですけれど、それが確定する迄は、わたくしも、自分の所有でありながら、この財産に手をつけるわけにはいきませんの。