후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
と言って、すこしも英語を知らない東洋人の女が、ひとりで、しかもあんな恰好で、反対側の倫敦方面の海岸から、何日もかかって内地を突っ切って旅行して来られるとは考えられない。必ず途中どこかで、不審訊問に引っかかって保護を受けているはずだ。
保護――そうだ、官憲に引き渡して保護して貰うことにしよう。いいところへ思いついたというので、そこらは市長が取り計らう。浮浪者としてブリストル市の婦人ホウムへ押しつけて、ウオロウル氏夫妻は一先ずアルモンズベリイへ帰った。が、考えてみると、あの言葉の不自由なカラブウである。例によって床に寝たり、大声に「アラ・タラ!」をやったり、係員や収容者一同を手古ずらせてもいるだろうが、それより、何しろ食べものからして違うんだから、本人はどんなに困っているか知れない。しばらく一緒にいて、言葉こそ不通だが、何うやら気ごころも知れて来ていたカラブウである。そう思うとウオロウル夫人は、耐らなく可哀そうなことをしたような気がして、翌々日ブリストルへ出かけて行ってまた引き取って来た。こうしてカラブウは、ブリストルの婦人ホウムに二日いたきりで、これからひき続いてふたたびウオロウル家の賓客としてアルモンズベリイのノウル園に厄介になることになった。