후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
氏が十六万磅、銀行家のポウル・ベルナアル氏は十二万磅を夫れぞれ一枚の借用証書と交換に、喜んでウンベルト夫人に渡している。
この、マンモスのように巨怪なからくりを、不思議なほど円滑に旋回させた中軸は、何処までも、あのたった一つの金庫であった。ウンベルト夫人は、一刻も早く金庫を開けたいと焦って何度となく逆襲的に、亜米利加にいる二人のクロウフォウドの甥を相手に訴訟を提起した。ふたりも、凡ゆる法律的方法をもって妨害を試みて、この幽霊裁判の成行きは、その都度、大々的に新聞紙上に報道され、巴里人は、手に汗を握る思いで、金庫の開かれる日を待ったのだった。大西洋を隔てて、しっきりなしに劇的な裁判が続いている――と公衆は信じさせられていたのだが、それがすべて、マダム・ウンベルトの独り相撲であったことは、いうまでもない。夫人は右の手で金庫を開けようとし、左の手で其の邪魔をして、巧みに世人の好奇心をつないで往ったのである。
問題のロバアト・ヘンリイ・クロウフォウドは南仏の海岸ニイスで急死したということだった。この点を証明するために、同市ルウ・ドュ・フランス街に居住していた同名の者の死亡証明が提出された。