일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

ともかく、附近のダッジの箱型を一つ一つ虱潰しに当っている最中だから、こいつ臭いとあって、一寸来いということになった。一応ぽうんと抛り込んで置く、それはいいが、その抛りこむ段取りへ来て、問題が生じた。フリント市には、亜米利加の何処の町でもそうだが、郡の刑務所と市のそれと二つある。これは郡シェリフのやっている事だから、順序から言えば郡のほうへ収容す可きだが、当時フリント市にあったジェネシイ郡刑務所は、大分古い建物ですっかり損んじている。優勢なモップが押し寄せたとなると、一溜りもなく潰れそうなのだ。そこでグリイン検察官は、手続きを無視し、反対を斥けて、その嫌疑者の安全を確保すべく、新築して間もない厳丈な市刑務所へこれを留置した。そして、それらの動きは勿論、「警察は何をしているか」の凡てを、それ以後一切厳秘に附した。と言うのが何の程度の嫌疑者にしろ鳥渡でも怪しいやつが挙げられたと聞けば、忽ち町中の人が武器を手に留置場へ殺到しそうな、実際それ程狂憤的な空気だったのである。一旦モッブが襲来した日には、モッブの、殊に亜米利加のモッブの性質として、知事が露台へ出て演説しようが、大統領が教書を読み上げようが、多くの場合、待ったは利かない。