후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
聞いてみると、その男は、このモンルアルの近処の別荘に働いている庭師で、里昂へ行って何んなに高給でも構わないから、大至急女中を一人雇って来るようにと言う奥さんの厳命を受けて今着いたところだというのです。そして色いろと其の仕事口の好ましい点を話し出しました。家族が少くて楽なこと、お給金は最初二百五十法と他に降誕祭の贈物をどっさり下さること。それから、お嫁に行っているお嬢様がちょいちょいお見えになって、其の度びに女中に五法ずつ煖炉棚の上に残してお帰りになること。それに、日曜日には教会に行っていいという、先ず破格の待遇なのです。その男の態度や言葉など如何にも大家の下僕衆さんらしくちゃんとしていますから、私はすっかり信用しました。早速話しが決まって汽車で出発しました。モンルアルへ着いたのは、七時半頃でしたろう。暗くなっていました。一時間半位いの距離だが近道があるからと言って、男は私の荷物を背負って先に立ちます。私は片手に小さな箱と、片手に籠と洋傘を提げて続きました。鉄道線路を渡って少し行くと、急な登りで、両側は潅木の繁みです。もう真っ暗になっていました。其処迄往くと男は振返って、背中の荷物が重くて仕様がないから、此処らの木の根へ隠して置いて、朝早く手車を引いて取りに来ると言うのです。