일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

クララ・ニュウマンの絞殺死体が、姪によって同家屋根裏の便所で発見されたのは、貸間ありの札を出してから六日目の、二月二十日の夕方だった。同女は、手をもって頚部を扼殺され、便器の水中に顔を突っ込んで死んでいて、しかも明白に暴行を受けていた。この、六十三歳の老婆を暴行致死せしめた事実から観て、検視に立会った係官一同は、犯人は変態性慾者に相違ないという当然の意見に一致したのだった。

時を移さず其の筋の活動は開始されたが、物的証拠と目すべき何等の遺留品なく、この捜査は実に困難を極めた。同家は、被害者と姪と女中の、男気のない三人暮らしで、犯行の推定時間には、女中は買物に出て留守だったし、姪は、伯母のクララが、貸間の下検分に来た男を案内して、愛想よく階上へあがるところを、廊下の端の台所の戸口からちらと瞥見しただけで、遠くもあり、ほんの瞬間の観察に過ぎなかったので、その人相着衣等に関する記憶は、殆んど皆無と言ってもいいほど、漠然として薄弱なものだった。他に、信拠するに足る手懸りは一つもなかった。

すると、それから丁度十日経った三月二日に、桑港に近いサン・ノゼ町で、再び同じような事件が勃発した。