일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

兇行の夜の十二時過ぎに、それと覚しき一台のリモジンが前を通るのを見たというのだ。車室燈は暗かったが、確かに男と女が乗っていたと言う。勿論その自動車に相違ないが、これだけでは何の役にも立たない。

発見の日から、もう六日というものが経過している。

桑港の屍体公示所では、毎日数百の人――この大部分は女だった――が、一方の入口から出口へと、順々に死人の顔を覗いては、調べ革のように流れ動いている。

この首実検にも徒らに閑人が押し掛けるばかりで、何ら目的とする身許判明の手懸りは得られそうもないので、もう屍体公示を打ち切ろうということになっていたのだが、すると六日目の三月十四日、金曜日の朝のことである。桑港中央警察署のクレアランス・ボウマス刑事というのが、友人ニコラス・オグリフと伴れ立って其の屍体見物の列に加わっていた。彼らの番が来て、その、硝子の寝棺に納まった女の屍体の前に立った時、オグリフは棺の上に蹲踞み込んで暫らく死人の顔を眺めていたが、軈てそっとボウマス刑事の袖を引いて、静かに言った。

「そうだ。これはあの女だ。あの女に相違ない。が、念のために、女の弟を呼んで来て見せましょう」