후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
「十四号室の鍵は、あれから警察で預かっているんです。誰もあの部屋へ這入ってはならないことになっていますから、第一に、係りの警部さんのお許しを得なければなりません」
マダムは、ガリバルジを伴れて警察へ出頭する。
さて、場面はここで、俄然極東の東京支那へ――唐突にも――! 急転するのだ。
が、その前に、この問題の「自殺ホテル」というのを、もうすこし観察的に見てみよう。
巴里ロウモン街のオテル・ダムステルダムは、十八世紀風の古い、小さな建物である。写真で見ても判るとおりに、ロウモン街の角にあって、各階に四つずつの窓が往来へ向って開いている。白い石造の五階建てだ。この辺の巴里の下町の建築によく見るように、低い屋根裏にも幾つか部屋があって、窓が並んでいる。隣家は、支那人の経営する東洋美術骨董店で、大体余り上等な区域ではないが、ホテルは昔からやっているのと、静かで暴利ないのとで、一部の商用を帯びた旅行者などには、よく知られていたのだった。大通りへ出れば、宮殿のような金ぴかのホテルが幾つもある。が、それよりもこのホテル・アムステルダムあたりの古風な部屋と安直な宿料が有難いというので、一時は、と言うのは、つまり、「三階の十四号」