일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

の名が底にちらちらしていて、丁度この別の方面からも、警視庁の目がこの支那人の上へ向きかけた時でもあったのだ。が、リイ・ハン・フウの如き、要するに手先に過ぎないと、ベルチョン博士は見ている。この一団の悪党の首領は、あのハノイ・シャンという、仏領東京支那から来た有名な狂人の犯罪者に相違ないというのだ。

仏蘭西領東京支那の知事に、ハノイ・シャンという背の高い、運動家タイプの立派な紳士があった。土人ながら親切な人格者で、州民の信望を一身にあつめていたのだが、これが後巴里で L'Araign※(アキュートアクセント付きE小文字)e ――蜘蛛と綽名されて、名を聞いただけで巴里人を縮み上らせた天才的な、そして残虐な犯罪常習者となったのだ。

まだ故国の仏領東京支那にいる頃のことである。

このハノイ・シャン知事閣下が、象狩りに出掛けたのだ。何うかした拍子に、追い詰められて狂気のように怒っている象の鼻に巻かれて、空中を振り廻され、続けさまに樹の幹へ叩きつけられたのだ。死にはしなかったが、彼自身のため、また世の中のため、死んだほうが好かったのだ。この恐しいショックから、ハノイ・シャンは到頭立ち直らなかった。