후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
蒲団を円めたような、くしゃくしゃの肉塊になった儘、サイゴンの仏蘭西病院に数個月を送った。医者の努力で、やっと一命だけは継ぎとめたものの、退院したハノイ・シャンは、もう彼じしんと人々が知っている、以前の堂々たる好男子の知事殿ではなかった。再生のハノイ・シャンは、猿のような腰つきの、二た目と見られない不具者だった。怪物だった。顔は、眼も鼻も口も、一緒くたに集まって、背骨が、二つに折れる程曲がり、繩のように細い両手が、長く垂れ下っていた。跛足の足を開いて、蛙のようなあるき方だった。
郷里の人々は、同情しなければならないことは知っていたが、この、余りにも変った化物のようなハノイ・シャンを目の当りに見ては、何うしても、嫌悪が先に立った。自分自身の浅ましい姿とともに、郷党、殊に、かつては争って好意を見せた女性達の今の態度は、一層ハノイ・シャンを駆って、狂暴な自暴自棄へ陥さずには置かなかった。一説には、この危禍は、ハノイ・シャンの肉体や外貌を破壊したばかりでなく、彼の性格をも一変させて、この時既に発狂していたのだとも言われているが、とにかく、人々の識っている古いハノイ・シャン知事は死んで新しいハノイ・シャンが生れたわけだ。