일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

支那人リイ・ハン・フウに、直ぐ隣家へ骨董の店を出させる。そうしておいて、気付かれないように長く費って、密かにホテルの三階の十四号室との間に通路を作り、壁に秘密扉を開けて自由に往来出来るようにしたのだ。

深夜、十四号室の止宿人が熟睡しているのを見すまし、そっと数名の部下をやって絞殺し、宝石其の他の所有物を奪い、屍骸の脚を曲げて窓の鉤へ釣り下げて、巧みに自殺のように作って置いたのである。ブルウス・テイニアからリカルド・ガリバルジに到る四人を、皆この方法でやったのだが、何故排他的に金曜日の夜だけを選んだのか、多分、金曜日は凶日という西欧人の迷信と結びつけて、飽くまで、「自殺室」の怪談に凄味を附けようとしたものであろうと言われている。

ホテルのおやじミニィル・ヴァン・デル・ヴェルドが分前を貰って、ホテル内の細胞となって気脈を通じていたことは、勿論だ。

マダム・セレスティンに商売を投げ出させて、表面リイ・ハン・フウが買い取ってすっかり自分達の手で、この「自殺ホテル」をやって行く計画だったに相違ない。

さて、この金曜日の真夜中――。

亜米利加の古つわものバニスタアが、コルトの自動短銃と懐中電燈を抱いて、三階十四号の寝台に狸寝入りをしている時――音もなく壁の一部が滑って、そっと、黒い人数を吐き出している。